共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2016年3月

古代と中世における農耕地雑草の多様性変化と人間活動の関係

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
25850009
体系的課題番号
JP25850009
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

縄文時代から現代までの水田雑草の多様性変化を、遺跡から出土する雑草種子から直接復元し、シャノンの多様度指数と個体数-種数累積曲線により評価した。その結果、古代から水田雑草の多様性が増加し、中世で最も高くなることを明らかにした。この時期の条里制水田や田植法などの農法の普及、有機肥料の導入などの中規模攪乱が多様性を最大にしたと考えられる。その後、近世から多様性が減少し、昭和期に激減したが、これは農薬の使用だけでなく、乾田化による水位の低下が大きく影響していた。ところが、平成の無農薬で営まれている谷戸田では、多様性が近世レベルまで回復していることも明らかになった。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-25850009/25850009seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25850009
ID情報
  • 課題番号 : 25850009
  • 体系的課題番号 : JP25850009