MISC

2010年12月

Supine modified MIS Watson-Jones approachを用いたカップ設置の工夫

日本人工関節学会誌
  • 伊藤 知之
  • ,
  • 北原 洋
  • ,
  • 湯朝 信博
  • ,
  • 堀米 洋二
  • ,
  • 須田 健
  • ,
  • 今井 教雄
  • ,
  • 宮坂 大
  • ,
  • 湊 泉
  • ,
  • 堂前 洋一郎
  • ,
  • 遠藤 直人

40
開始ページ
224
終了ページ
225
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本人工関節学会

筋間進入法の一つにWatson-Jones approachを代表とする前外側アプローチがあるが、本アプローチを小皮切で行う場合、大腿骨の挙上が困難であることが指摘されている。そのため、側臥位では患肢を後方に垂らす方法や、仰臥位では手術台を伸展させて挙上しやすくするなどの工夫で対処していることが多い。著者等は、仰臥位で行える筋間進入アプローチ法であるsupine modified MIS Watson-Jones approachを施行している。本法は、特別な手術台やポジショナー等を用いず、大転子チップ周囲の関節包を確実に切離することによりストレートステム等も挿入可能である。また、中臀筋などをほとんど損傷することがなく、外側支持機構が術直後より温存されているため、外転枕等は特に用いずに早期離床が可能である。今回、2009年11月〜2010年2月に本法を施行した12例の成績を報告した。手術時間は平均122分、術中出血量は平均631mg、術後離床日は全例翌日、術後在院日数は平均13.5日、カップ設置誤差は外方開角が4.3±3.9°、前方開角3.2±3.3°であった。

ID情報
  • ISSN : 1345-7608
  • 医中誌Web ID : 2011134472

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