講演・口頭発表等

ベントナイト-セメント界面で生成する二次鉱物の設定に係る検討,2; ベントナイト透水性に対する二次鉱物設定の感度解析

日本原子力学会2020年秋の大会
  • 木嶋 達也*
  • ,
  • 笹川 剛
  • ,
  • 澤口 拓磨
  • ,
  • 飯田 芳久

開催年月日
2020年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
福岡(online)
国・地域
日本

シリーズ発表の(1)では、ベントナイトのセメント系材料との相互作用において考慮すべき二次鉱物の設定を検討した。選定した二次鉱物のうち、Mgケイ酸塩,C-(A-)S-H型鉱物,ゼオライトに分類した鉱物については、一意に生成種を決定できないため、化学組成及び熱力学的な安定性の違いを考慮した鉱物設定のケース分けを行った。本研究では、それぞれのケースにおいて、ベントナイトの透水性に対する二次鉱物設定の影響の程度について把握するとともに、鉱物設定に係る留意点の整理を行うため、PHREEQCを用いた一次元物質移行解析によって感度解析を行った。その結果、熱力学的な安定性が高いTobermorite等を設定した場合よりも、熱力学的な安定性が低いC-A-S-Hゲルを設定した場合においてMontmorilloniteの溶解量が多くなり、ベントナイト-セメント界面部の透水性が大きくなる結果が得られた。このため、熱力学的に安定な鉱物を設定することが必ずしも保守的な設定にはならないことに留意が必要であることを示した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069761