共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年7月 - 2023年3月

移民が書く移民史のためのアクションリサーチ:在日ペルー人のデカセギ30年史の試み

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
20K20777
体系的課題番号
JP20K20777
配分額
(総額)
5,980,000円
(直接経費)
4,600,000円
(間接経費)
1,380,000円

本年度は、コロナ下で在日ペルー人の結社活動自体が休眠ということもあり、広く人を集めるようなワークショップは行えなかった。その代わりに、2022年度中には研究成果となる書籍を刊行するべく、以下のようなことを行った。
1.オンラインでの研究会を行ったほか、稲葉と樋口が真岡市と伊賀市を訪問し、打ち合わせを行った。その結果として、2を決定した。
2.研究協力者として、以下の方たちとチームを組織し、以下のような分担を決めた。ハイメ・タカハシ(真岡市国際交流協会、真岡から始まったデカセギ者受け入れの歴史)、エドアルド・アサト(ジャーナリスト、在日ペルー人のセレブリティ)、小波津ホセ(獨協大学非常勤講師、移民二世と家族関係)、ロサ・メルセデス・オチャンテ・ムライ(桃山学院教育大学、在日ペルー人とカトリック教会、とりわけペルーに固有のカトリック行事であるセニョール・デ・ロス・ミラグロスの次世代への継承問題)、カルロス・オチャンテ(奈良学園大学、在日ペルー人の音楽活動、特に三重県で有名なフォルクローレバンドを主催していた父親との関連で)。これに研究代表者の樋口が労働と社会移動、稲葉がジェンダーの問題を扱うことで、在日ペルー人のデカセギの歴史を描くこととなった。
3.現在は集団で巡検をすることがかなわないが、今年度中に出張が可能な状況になり次第、西日本在住のオチャンテ兄弟が真岡や伊勢崎を訪問、北関東在住のタカハシやアサトが伊賀を訪問して相互のペルー人コミュニティを接触する。また、ペルー人の多くのルーツがあり、結社活動もある沖縄で調査を行うことを決定した。さらに、スペイン語→日本語、日本語→スペイン語の翻訳を、カルロス・オチャンテが行なうこととなった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K20777
ID情報
  • 課題番号 : 20K20777
  • 体系的課題番号 : JP20K20777