論文

査読有り
2003年7月

日本海における人工放射性核種; その分布と輸送過程

Journal of Environmental Radioactivity
  • 伊藤 集通
  • 荒巻 能史
  • 北村 敏勝
  • 乙坂 重嘉
  • 鈴木 崇史
  • 外川 織彦
  • 小林 卓也
  • 千手 智晴*
  • Chaykovskaya E. L.*
  • Karasev E. V.*
  • Lishavskaya T. S.*
  • Novichkov V. P.*
  • Tkalin A. V.*
  • Shcherbinin A. F.*
  • Volkov Y. N.*
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68
3
開始ページ
249
終了ページ
267
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/S0265-931X(03)00064-X

1997-2000年の期間、日本海の海水中における$^{90}$Sr,$^{137}$Cs並びに$^{239+240}$Puが計測された。放射性核種濃度の鉛直分布は、$^{90}$Srと$^{137}$Csでは表層から深度方向に指数関数的減衰を示し、$^{239+240}$Puでは表層最小,中層最大となっていて、それぞれ典型的分布を示した。過去の測定例と比較しても本質的な差異は検出されなかった。また、日本海における緯度帯別平均濃度及びインベントリは北西太平洋に比べ高くなっていた。さらに空間分布では、高インベントリ域が日本海盆側から大和海盆へ貫入している様子が描かれた。このことは、日本海盆で鉛直輸送された放射性核種が大和堆を迂回後に大和海盆に入り、日本海の深層水中に放射性核種が蓄積されていることを示唆するものである。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/S0265-931X(03)00064-X
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?16612
ID情報
  • DOI : 10.1016/S0265-931X(03)00064-X
  • ISSN : 0265-931X

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