MISC

国際誌
2020年9月8日

自閉症スペクトル障害者における時空間表出の収縮

日本心理学会大会発表論文集
  • 本間 元康
  • 糸井 千尋
  • 緑川 晶
  • 寺尾 安生
  • 政岡 ゆり
  • 二村 明徳
  • 黒田 岳士
  • 杉本 あずさ
  • 太田 晴久
  • 加藤 進昌
  • 河村 満
  • 小野 賢二朗
  • 全て表示

84
1
開始ページ
PD-131
終了ページ
PD-131
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.4992/pacjpa.84.0_pd-131
出版者・発行元
公益社団法人 日本心理学会

自閉症スペクトラム障害(ASD)はコミュニケーション能力障害が主な症状として知られているが,視野や注意の範囲が狭いという報告もある。空間幅や時間幅の把握・表出などの原始的な能力にも異常が見られ,それらがコミュニケーション能力の低下と関連している可能性がある。本実験ではASD患者20名および健常者20名のデータを取得した。ペンタブレット装置を用い,実験者の指示のもと,ペンを右側へ10センチ動かす課題および心の中で10秒数える実験条件課題を行った。コントロール条件課題として定規を見ながら10センチ動かす課題およびアナログストップウォッチを見ながら10秒数える課題を行った。ASD患者はコントロール条件課題においてほぼ正確に表出することができたが,実験条件課題では時間幅および距離幅を極端に短く表出する傾向があった。さらに自閉症スペクトラム指数のサブスコアである「細部への注意」項目と相関があった。本研究は,空間的にも時間的にも収縮した表出機能と注意機能の異常が関連していることを示唆し,それらの傾向はASD患者のコミュニケーション能力を阻害する一因になっている可能性がある。

 

連名発表者追加

(正)

小野 賢二朗#(昭和大学)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.4992/pacjpa.84.0_pd-131
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290316514154368?lang=ja
PubMed
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31217506
PubMed Central
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6584662
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/84/0/84_PD-131/_pdf
URL
https://search.jamas.or.jp/link/ui/2021019268
ID情報
  • DOI : 10.4992/pacjpa.84.0_pd-131
  • eISSN : 2433-7609
  • CiNii Articles ID : 130008126764
  • CiNii Research ID : 1390290316514154368
  • PubMed ID : 31217506
  • PubMed Central 記事ID : PMC6584662

エクスポート
BibTeX RIS