2019年4月 - 2022年3月
薬剤耐性菌に対するバクテリオファージを用いた薬剤感受性制御基盤の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究では、細菌だけに感染するウイルス「バクテリオファージ(ファージ)」によって薬剤耐性菌の薬剤感受性を制御する方策について検討した。
緑膿菌に対するファージの分離を試みた結果、lipopolysaccharide(LPS)を受容体とする複数のファージが分離された。また、LPS認識ファージに対し緑膿菌が大規模な染色体欠失を伴って耐性化する場合に、本欠失領域に薬剤排出ポンプをコードする遺伝子が含まれることを突き止めた。この様な緑膿菌は薬剤排出ポンプの基質である抗菌薬への感受性が増加した。今後、ファージセラピーにおいて、ファージ耐性菌が発生しても抗菌薬で対抗できるアプローチとして応用したい。
緑膿菌に対するファージの分離を試みた結果、lipopolysaccharide(LPS)を受容体とする複数のファージが分離された。また、LPS認識ファージに対し緑膿菌が大規模な染色体欠失を伴って耐性化する場合に、本欠失領域に薬剤排出ポンプをコードする遺伝子が含まれることを突き止めた。この様な緑膿菌は薬剤排出ポンプの基質である抗菌薬への感受性が増加した。今後、ファージセラピーにおいて、ファージ耐性菌が発生しても抗菌薬で対抗できるアプローチとして応用したい。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K15985
- 体系的課題番号 : JP19K15985
この研究課題の成果一覧
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論文
6-
International Journal of Molecular Sciences 24(21) 15628-15628 2023年10月26日 査読有り招待有り筆頭著者
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Scientific Reports 12(1) 21297-21297 2022年12月9日 査読有り筆頭著者
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Virus Research 306 198596-198596 2021年12月 査読有り筆頭著者責任著者
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Microbiology Resource Announcements 10(26) e0039821 2021年7月 査読有り責任著者
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Microbiology and Immunology 64(11) 778-782 2020年11月 査読有り筆頭著者
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Microbiol Resour Announc in press 2020年10月 査読有り責任著者
講演・口頭発表等
8-
第95回日本細菌学会総会(シンポジウム:ゲノム解析が拓くファージ研究の新展開) 2022年3月29日 招待有り
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第56回 緑膿菌感染症研究会(シンポジウム:ファージ) 2022年2月18日 招待有り
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第94回日本生化学会大会 2021年11月5日
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第93回日本細菌学会総会 2020年2月21日
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第93回日本細菌学会総会 2020年2月20日
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第42回日本分子生物学会年会 2019年12月5日
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第42回日本分子生物学会年会 2019年12月5日