2016年10月
エタノールとジエチルエーテル混合燃料の噴霧自着火現象に対する周囲ガス圧力および酸素濃度依存性
公益社団法人 自動車技術会論文集
- ,
- 巻
- Vol.47(5)
- 号
- 開始ページ
- 1019
- 終了ページ
- 1024
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 自動車技術会
本研究は自着火支配要因の定量評価を目的に,エタノール(E)・ジエチルエーテル(D)混合燃料を定容燃焼炉に供試し,周囲ガス圧力・酸素濃度が各燃料の着火遅れに及ぼす影響を調べた.その結果,ED混合燃料の着火遅れはジエチルエーテル混合割合の小さい燃料ほど周囲ガス圧力・酸素濃度に大きく依存するが,酸素濃度30%以上ではその依存性が小さくなることが分かった.また,周囲ガス酸素濃度が30%以上になると燃料によっては自着火位置が噴霧上流へと移動し,ED混合燃料であっても輝炎を発する拡散燃焼主体の燃焼特性へと変化することを明らかにした.