2016年4月 - 2020年3月
外傷性ストレスの深刻化・慢性化の予防を目指した心理学的プログラムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
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トラウマ体験者の多くが適切な治療や支援を受けずにいることが問題視されている。申請者の研究から,トラウマの記憶を想起した際のストレス対処には身近な人に援助を求めることが有効だと考えられていること,想起による影響とその対処法について学ぶ心理教育が外傷性ストレスの深刻化・慢性化予防に有用である可能性が明らかになってきた。これらに基づき,本研究ではトラウマの記憶想起に焦点をあてて外傷性ストレスの維持・悪化の予防をはかる心理学的プログラムを「トラウマに遭遇するリスクが高い人々」と「一般市民」に向けて開発し,それぞれの効果を明らかにする。それにより,支援や治療に抵抗があるトラウマ体験者やその身近にいる人々に対する新たな支援の確立と外傷性ストレスに対する予防対策の基盤構築を試みる。
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