2016年4月 - 2018年3月
微量元素分析による植物資源の産地推定と生育・栽培条件復元の新手法開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
過去の植物の栽培環境や栽培地を調べるために、同所的に栽培されてた栽培・野生植物で、微量元素の組成を比較検討した。微量元素分析には通常クリーンルームを必要とするが、比較的簡易に設置できるクリーンヒュームドラフトで、考古学で応用されるアルカリ土類の前処理が可能であることを確認した。現生植物では、豆類や堅果類でストロンチウムとバリウムの濃度が高いこと、穀物とツルマメで亜鉛濃度が高いことがわかった。以上から、微量元素組成から産地同定は困難であるが、豆類では野生種と栽培種を区別する化学的指標の可能性が示唆された。、分析対象として有望な230℃程度で加熱された炭化種実は、内部構造で同定可能とわかった。
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- 課題番号 : 16K12806
- 体系的課題番号 : JP16K12806