講演・口頭発表等

2020年10月17日

空中写真を用いたオブジェクト指向画像解析による植生分類 -富士山亜高山帯を例に-

システム農学会2020年度大会
  • 安田泰輔
  • ,
  • 川村健介

開催年月日
2020年10月17日 - 2020年10月17日
記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
システム農学会
開催地
京都大学
国・地域
日本

広域の植生分布を把握する情報として空中写真が挙げられる。これまで空中写真の判読から植生の分布状況が明らかにされ、植生図の作成や植生の変化検知などに用いられてきた。近年、ドローンの活用により超高解像度の画像データが得られるようになり、オブジェクト指向画像解析(object-based image analysis, OBIA)による植生分類の有効性が報告されている(安田2018, Kawamura et al. 2020)。OBIAは高解像度画像に適した解析方法の1つであるとされている。空中写真の判読をOBIAで実施できれば、広域的な植生の分布状況を迅速に把握することができ、また過去の植生復元に適用することで長期的な植生変化など幅広い応用が期待される。一方で、撮影時期や解像度を制御することが難しいため、画像ごとに輝度が異なる場合や主に秋に撮影されるため、同じ植生でも場所ごとに落葉の進行具合が異なるなど、空中写真特有の課題がある。そのため、本研究は空中写真特有の課題がある題材を例として富士山亜高山帯を撮影した空中写真を対象にOBIAによる植生分類を行い、適用可能性を検討した。