論文

査読有り
2022年10月

陰関数定理に基づくリターンマッピングアルゴリズムの改良及びGTNモデルによる延性破壊解析への適用

International Journal of Pressure Vessels and Piping
  • 真野 晃宏
  • ,
  • 今井 隆太*
  • ,
  • 宮本 裕平*
  • ,
  • Lu K.
  • ,
  • 勝山 仁哉
  • ,
  • Li Y.

199
開始ページ
104700\_1
終了ページ
104700\_13
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.ijpvp.2022.104700

有限要素法に基づく弾塑性解析は、金属材料の非線形挙動の再現に広く用いられる。この弾塑性解析を陰解法により実施する場合、応力値は通常リターンマッピングアルゴリズムを通じて時間増分ごとに更新される。一方、延性破壊等の複雑な挙動の解析では、リターンマッピングアルゴリズムに係る連立方程式の数が多くなり、収束解を得ることが困難となる場合がある。そのため、本論文では、連立方程式の数の削減を通じて陰解法による安定的な非線形解析を実現することを目的として、陰関数定理に基づき連立方程式の数を削減する一般的な手法を提案した。また、提案手法を、延性破壊解析に用いられるGurson-Tvergaard-Needleman(GTN)モデルに適用し、弾塑性解析を実施した。その結果、解析により、延性破壊に係る実験結果が再現できることを確認した。以上を踏まえ、提案手法は、金属材料の延性破壊解析に有用であると結論付けた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.ijpvp.2022.104700
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069034
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.ijpvp.2022.104700
  • ISSN : 0308-0161

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