共同研究・競争的資金等の研究課題

1998年 - 1998年

環境適応反応の調和と干渉:快適環境創造への生理学的アプロ-チ

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
10897003
資金種別
競争的資金

1)清原は本会の目的と今後のスケジュ-ルを説明した後、免疫組織化学的手法により明らかにした体温調節中枢神経回路網について解説した。2)小林は中枢神経系と後根神経節にあるサ-モスタット細胞のイオン機構を電気生理学的に調べ、その特性を明らかにした。3)紫藤は暑熱馴化による体温調節機能の変化に関する新しい知見を述べ、暑熱暴露時間帯に愛する時間記憶がいかにされているか、体温調節機能の変化がどのように誘導されるかなどの問題提起した。4)中島は発熱と内因性解熱物質に関する新しい知見を発表し、体温調節系における自己調節系を物質的側面から解明する手がかりについて述べた。5)能勢は皮膚血流と血圧反射の相互干渉例を示し、その生体適応機構における役割を考察した。6)野本は哺乳類と鳥類の体温調節機構を比較し、長い進化の過程でそれぞれの動物種がその時々の環境に適応しながら独自に獲得してきた進化的環境適応機構について述べた。7)平田は皮膚血流量調節におよぼす発汗反応の関与について、ヒトを使った実験結果を示し、特にスポ-ツ生理の面からその適応機構を考察した。8)松川は体温調節機能と関係する皮膚血管運動の神経性調節についてこれま得られた知見を述べ、循環調節系と体温調節系の調和と統合、および皮膚交感神経活動の計測と皮膚血管運動に与える環境温度の影響にについて調べる実験計画を説明した。9)松本は耐熱性と発汗反応...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/10897003
ID情報
  • 課題番号 : 10897003