2005年7月
軽度二次性副甲状腺機能亢進症患者における活性型ビタミンD静注治療戦略 マキサカルシトールとカルシトリオールの比較
腎と骨代謝
- 巻
- 18
- 号
- 3
- 開始ページ
- 249
- 終了ページ
- 254
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)日本メディカルセンター
軽度二次性副甲状腺機能亢進症に対する静注活性型ビタミンD製剤の治療指針にはコンセンサスがない.92人の血漿intact PTH<300pg/mlの軽度二次性副甲状腺機能亢進症合併透析者がマキサカルシトール2.5μg×3回/週,マキサカルシトール10柊g×1回/週,カルシトリオール0.5μg×2回/週,カルシトリオール1.0μg×1回/週のいずれかのプロトコールに割り付けられ,特別な副作用がなくintact PTH>300pg/mlとなるまでの期間を観察した.マキサカルシトール10μg×1回/週群の維持期間はマキサカルシトール2.5μg×3回/週群に比較して有意に短かった(p<.05)が,カルシトリオール0.5μg×2回/週群とカルシトリオール1.0μg×1回/週群の維持期間に有意差は認められなかった.この結果は両者の血中半減期の違いによって生じるものと思われる.今後は副作用出現頻度も勘案し,活性型ビタミンD静注治療のもっとも好ましいプロトコールを確立させる必要がある(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0914-5265
- 医中誌Web ID : 2005187498