高耐食性ODS鋼のクリープ変形挙動
日本金属学会2009年秋期(第145回)大会
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- 開催年月日
- 2009年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 京都
- 国・地域
- 日本
次世代原子力システム用の燃料被覆管には、耐食性や耐照射性のほかに、優れた高温クリープ強度が求められている。本研究では、優れた高温クリープ特性の向上を示した高耐食性ODS鋼のメカニズムを検討するため、各種ODS鋼の高温でのクリープ変形挙動を調査することを目的とする。提供されたFe-(15$\sim$16)Cr-0.1Ti-4Al-0.35Y$_{2}$O$_{3}$鋼(No.1), 2\%W添加鋼(No.9), No.1鋼粉末と9Cr-ODS鋼粉末あるいはAl無添加15Cr-ODS鋼粉末を均一混合したODS鋼材(No.H1とNo.H2)に対し、700$^{\circ}$Cにおいてクリープ試験を行い、クリープ歪みを解析した。右図は700$^{\circ}$C-80MPaにおける4種の供試鋼と比較のための9Crフェライト系耐熱鋼のクリープ速度一時間曲線を示す。高耐食性ODS鋼のうち、No.H2-ODS鋼の破断寿命が顕著に増大したが、最小クリープ速度での変形時間が短い。すなわち、高耐食性ODS鋼のクリープ寿命は、最小クリープ速度域を伸ばせば、さらに増大すると期待される。