講演・口頭発表等

U及びPu含有廃液処理における塩化物イオン除去手法の検討と開発

平成28年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
  • 多田 康平
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  • 北脇 慎一
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  • 渡部 創
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  • 比内 浩
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  • 柴田 淳広
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  • 野村 和則

開催年月日
2016年4月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東海
国・地域
日本

CPFにて実施している乾式再処理試験では、化学分析に伴い塩化物イオンを含む廃液が発生している。塩化物イオンを含む廃液は、腐食の観点から施設廃液設備に廃棄することが出来ないため、一時保管設備内で保管してきたが、現在、保管容量の7割に達している。さらに、これらの廃液にはU, Puも含まれている。本研究は、塩化物イオンを除去し、U, Puを回収した上で廃液を処理する方法を確立することを目的とした。この目的を達成するため試験内容を検討し、コールド試験にて確認した。その結果、硝酸銀を用いた沈殿分離処理により、塩化物イオンを効率的に除去できた。その際、U, Puが塩化銀沈殿物に同伴するロスが少なくなる見通しも得た。生成した塩化銀沈殿物は、光分解反応による変色が観察されたため、暗所にて乾燥処理を行う必要がある。生成した沈殿物は、通常の空気雰囲気下にて自然乾燥すれば、1週間で乾固することが分かったため、暗所でも同様に乾固できる。今後、実際の廃液にてホット試験を実施し、実証する予定である。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5055815