2014年8月
インドネシアの中等教育改革がめざす「能力(コンピテンシー)」とその育成
日本語教育
- 巻
- 158
- 号
- 158
- 開始ページ
- 97
- 終了ページ
- 111
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.20721/nihongokyoiku.158.0_97
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本語教育学会
<p> インドネシアの中等教育では,2004年発表の「普通高校・宗教高校カリキュラム」以降,「能力を基盤とするカリキュラム」という考え方が唱えられてきた。そこでは「変化や複雑さ,不確実さに対応できる能力の育成」が重視され,日本語の授業もそれに貢献するものとされた。</p><p> しかしこのような考え方は,実際の授業に取り入れられることはあまりなかった。それが近年になり,教育系大学による新たな教師研修・教師養成制度の開始や,それに伴う「PAIKEM(活動・革新・創造・効果的で楽しい授業)」・「科学的アプローチ」といった方法論の紹介などを通して,次第に現場の教師にも理解されるようになってきている。アクション・リサーチ,レッスン・スタディなどの報告も増えている。</p><p> 「能力の育成に貢献する日本語教育」という考え方はインドネシアの中等教育に限定されるものではない。今後それらが連携していくことで,さらなる進展が期待できる。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20721/nihongokyoiku.158.0_97
- ISSN : 0389-4037
- CiNii Articles ID : 130005394637
- CiNii Books ID : AN0018947X