共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年 - 2013年

ブラシカオレラセアの根こぶ病抵抗性の遺伝子解析と抵抗性選抜DNAマーカーの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
11F01083
体系的課題番号
JP11F01083
配分額
(総額)
1,400,000円
(直接経費)
1,400,000円

本研究では, キャベツ(B. oleracea)に同定されている5つの根こぶ病抵抗性QTLから, 抵抗性遺伝子をクローンニングするとともに, 最も効果の大きいQTL, pbBo (Anju1)近傍に分子マーカーを位置づけ, マーカー利用選抜技術を確立することが目的である。
PbBo (Anju) 1領域とシンテニーのあるシロイヌナズナの第5染色体に着目しての開発したESTマーカーについて, SCAR化を行った。また, 同領域がより近縁種であるB. rapaの第2染色体とも相同性を示すことを利用して, 分子マーカーを設計した。その結果, 設計した42ESTマーカーのうち, 22マーカーをPbBoAnju1領域, 13cM内にマップできた。抵抗性親×罹病性親由来のF2分離集団において, 今回作成したPbBoAnju1近傍マーカーを用いたDNA検査の結果と病原菌の接種検定の結果が一致し, DNAマーカー選抜が確実に機能することを確認することができた。
PbBo (Anju) 1が存在すると推定される領域とシンテニーを示すシロイヌナズナやB. rapaゲノムの対応領域が明らかになった。この結果と, 次世代シーケンサーを用いた抵抗性親と罹病性親の全ゲノムシーケンス解析から決定したPbBo (Anju) 1が座乗するゲノム領域のシークエンス結果を合わせて, 現在, PbBo (Anju) 1座の候補遺伝子の同定を行っている。現時点で, NBS-LRRモチーフなど病害抵抗性遺伝子の特徴を持つも複数の遺伝をターゲット領域内に見いだしており, これらを根こぶ病抵抗性遺伝子(PbBoAnju1)の候補遺伝子として挙げている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11F01083
ID情報
  • 課題番号 : 11F01083
  • 体系的課題番号 : JP11F01083