MISC

2020年8月

下顎埋伏過剰歯が筋突起まで移動した1例

日本口腔外科学会雑誌
  • 氷見 奈々絵
  • ,
  • 栗原 祐史
  • ,
  • 筑田 洵一郎
  • ,
  • 高松 弘貴
  • ,
  • 笹間 雄志
  • ,
  • 代田 達夫

66
8
開始ページ
411
終了ページ
415
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本口腔外科学会

症例は19歳男性で、4年前に矯正治療希望のため近在歯科を受診し、右側下顎埋伏智歯遠心の下顎枝前縁部付近に埋伏過剰歯を認めた。その後2年ごとのX線検査により、埋伏過剰歯は徐々に下顎枝から筋突起まで移動したため、精査加療を目的に当科を受診した。埋伏過剰歯がこれまでの下顎枝から筋突起先端まで移動していること、将来的に骨外に突出し開口障害や周囲組織の炎症を生じる可能性を考慮して抜歯術を施行した。筋突起は過剰歯により頬舌的に膨隆しており、先端部では骨が菲薄化して歯冠の一部が骨外に露出していたため、筋突起の保存は困難と判断し、過剰歯と一塊に切除することにした。現在、術後1年経過しているが、開口障害や下顎の偏位などは認めず、経過は良好である。

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2020&ichushi_jid=J01073&link_issn=&doc_id=20200828330011&doc_link_id=10.5794%2Fjjoms.66.411&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.5794%2Fjjoms.66.411&type=Crossref&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00002_2.gif
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2020&ichushi_jid=J01073&link_issn=&doc_id=20200828330011&doc_link_id=130007928046&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F130007928046&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 0021-5163
  • 医中誌Web ID : 2020376896

エクスポート
BibTeX RIS