雑誌『現代思想』が特集「仏教を考える」を組むに当たり、2000年代以降に活発化した近代仏教研究の展開を跡づけ、今後の研究課題について展望する座談を行なうよう依頼された。本稿は、それを受け、碧海寿広・大谷栄一・林淳各氏らと行なった座談会を収録したもの。座談会では、近代仏教研究の特徴を、メディア・国際関係・学知・宗祖論・近代化論などを切り口にとして、研究の現状を踏まえて従来の学説を批判的に捉え直した。