2018年5月23日
書評 山本伸裕・碧海寿広編『清沢満之と近代日本』
近代仏教
- 巻
- 号
- 25
- 開始ページ
- 191
- 終了ページ
- 195
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 書評論文,書評,文献紹介等
- 出版者・発行元
- 日本近代仏教史研究会
清沢満之没後百年以降に見られる新たな研究動向を強く反映した成果の書評である。書評では、本書が清沢の宗教哲学者や教育者といった従来注目されなかった側面に光を当てることで清沢思想の近代を超える可能性を模索している点を指摘した。他方、本書では、「精神主義」とその運動への関心を欠いたために、清沢の仏教徒としての立場が著しく後景化してしまっており、結果、清沢思想の全体像の把握が困難になっていると論じた。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40021598837
- ID情報
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- ISSN : 1344-2600
- CiNii Articles ID : 40021598837
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006263172