2019年8月
原子炉廃止措置に係る原子炉構造物の放射化評価に関する研究
KURNS Progress Report 2018
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- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
JMTR施設の廃止措置を進めるにあたり、多くの放射性廃棄物が発生するが、これらはドラム缶等に格納し、コンクリートを充填して、廃棄体とする計画である。しかし、アルミニウムは、コンクリートと反応し水素ガスが発生し、廃棄体を破損することが懸念されている。本研究は、湿式法によるアルミニウムの安定化処理法の開発を行った。JMTRで多く使用されている2種類のアルミニウム試料を準備し、KURで照射した後、強塩基であるNaOHに溶解した。溶解液をろ過した後、中和処理をしてAl(OH)$_{3}$を生成した。それぞれの工程で得た残差及び溶液は、放射化分析を行った。この結果、Al合金内に含まれる不純物$^{51}$Crおよび$^{59}$FeはAl成分と分離することができ、低レベルのAl(OH) $_{3}$の抽出が可能であることが示唆された。今後、Al(OH)$_{3}$の焼成温度の最適化を図り、安定なAl$_{2}$O $_{3}$を製作する条件を決定する。
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- ISSN : 2434-947X