2020年10月
国内高校ラグビーにおける有効的なパントキックの活用様相に関する研究
コーチング学研究
- 巻
- 34
- 号
- 1
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
本研究の目的は,高校ラグビーにおけるパントキックの活用様相を明らかにし,勝利チームの特徴から,有効的なパントキック活用に関する知見を得ることである.分析対象は第95〜99回全国高等学校ラグビーフットボール大会の3回戦以上の,ゲーム様相が近いと考えられる計49試合を抽出した.
結果は,高校ラグビーのパントキックの活用様相として中央値12回であった.さらに,勝利チームは「45-60分」「ターンオーバー」「リスタート」での活用が多いことが確認され,特に「ターンオーバー」でのパントキック活用の有効性が示唆された.また,ハイパントキック・ショートパントキック・グラバーキックや「スクラムハーフ」からのパントキックの活用が少ない実態も明らかとなり,それらの技術的能力や状況判断能力のさらなる向上が,今後のジュニア世代の強化において求められると考えられる.
結果は,高校ラグビーのパントキックの活用様相として中央値12回であった.さらに,勝利チームは「45-60分」「ターンオーバー」「リスタート」での活用が多いことが確認され,特に「ターンオーバー」でのパントキック活用の有効性が示唆された.また,ハイパントキック・ショートパントキック・グラバーキックや「スクラムハーフ」からのパントキックの活用が少ない実態も明らかとなり,それらの技術的能力や状況判断能力のさらなる向上が,今後のジュニア世代の強化において求められると考えられる.