2020年9月
J-PARC MRにおける横方向ビーム不安定性の抵抗性壁効果の影響の調査
Proceedings of 17th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット)
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 17th
- 号
- 開始ページ
- 684
- 終了ページ
- 688
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
J-PARC main ring (MR)速い取り出し運転において、ベータトロンチューンシフトやビーム不安定性を発生させるなど、横方向インピーダンスはビームに強い影響を与える。その見積もりと対策はビーム強度を現在の$3.3\times 10^{13}$ ppb$ \times$ $ 8$バンチから$4.4 \times 10^{13} $ppb $\times$ $ 8$バンチとする大強度運転に向けて不可欠である。この研究ではインピーダンス源の特定のための調査を行なった。MRの横方向の主要インピーダンス源は抵抗性壁効果と考えられているが、水平方向には他にキッカー等のインピーダンスがあるため、ここでは他のインピーダンスの寄与が小さいと考えられる垂直方向についてビーム試験を行なった。試験ではマルチバンチビーム不安定性の成長率を、チューンを変えることによりインピーダンスが応答する周波数を変えて測定し、それを抵抗性壁効果の模型と比較することによりインピーダンスを同定することとした。シングルバンチ不安定性の寄与は、バンチ数を変えてバンチ電流を増減させ、かつバンチ内振動の測定を行い確認した。ここでは解析手法やシミュレーションとの比較についても報告する。
- リンク情報
- ID情報
-
- J-Global ID : 202002222895358982