2023年5月
時間依存性拡散MRIの腫瘍イメージングへの応用
日本分子イメージング学会 学会誌 JSMI Report Vol. 16, No. 2
- 巻
- 16
- 号
- 2
- 開始ページ
- 2
- 終了ページ
- 5
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本分子イメージング学会
拡散強調画像は多くの領域において、腫瘍の良悪性鑑別を始めとする様々な臨床応用がなされている。異なる拡散時間による05,撮影を通じ、従来では評価できなかった新たな微細構造を評価可能となっている。腫瘍のように様々な微細構造を認める環境では、自由拡散下の環境と比較して拡散係数や拡散距離に大きな違いが生じると考えられ、拡散依存性MRIによる腫瘍イメージングへの応用が進んでいる。ファントムでは拡散時間による拡散係数の変動はほぼ認められなかったが、リンパ腫においては拡散係数の違いが顕著であった。前立腺がんや脳腫瘍において時間依存性拡散05,の有用性の報告がなされており、様々なE値及び拡散時間からのデータを解析するモデルも複数提唱されている。今後も拡散05,に新たなマイクロスケールでの情報を付加できる時間依存性拡散05,の腫瘍イメージングへの臨床応用は益々進むだろうと予想される。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1882-6490
- 医中誌Web ID : X517510001