2008年2月
患者プライバシー保護のための高機能DICOMファイル変換ソフト開発とその評価
日本医学放射線学会学術集会抄録集
- ,
- ,
- 巻
- 67回
- 号
- 開始ページ
- S219
- 終了ページ
- S219
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本医学放射線学会
個人情報保護が従事されるようになった昨今, 患者情報の漏洩は医療機関にとって致命的となりかねず, 重要な関心事となっている。このような中で, 医療用画像のほとんどがDICOMデータとして保存されており, 撮像モダリティ以外のPCで画像処理されることも多い。しかしDICOMデータには, 画像情報のみならず個人情報を含めた検査に関する多量のデータが含まれている。個人情報漏洩のリスクを減らしつつ, DICOMデータを臨床や研究に用いるために, 匿名化を含めたDICOMファイルの変換を行うプログラムを作成した。Microsoft Windows Xp/Vista上で.NET Framework 2.0とDirectXを使用して動作するプログラムを作成した。コードはすべて自作し, 他で開発されたコードやモジュールなどは使用しなかった。問うプログラムではDICOMファイルは京大病院放射線診断科で扱うものの大部分を扱うことが出来る。氏名やID等の個人情報を含めた各種情報を消去や変更する機能を持ち, 複数の画像シリーズを同時変換保存する機能を持つ。また, プレビュー機能は画像診断業務用のPACS Viewerと同程度の高速で動作し, 返還にかかる時間はファイルのコピーにかかる時間の数割増し程度で済むことを確認した。簡便且つ高速な変換ソフトにより患者個人情報の漏洩を防ぐことが出来ると思われた。
- ID情報
-
- ISSN : 0048-0428
- eISSN : 1347-7951
- 医中誌Web ID : 2008176304
- J-Global ID : 200902294809873167