MISC

2010年12月28日

昭和基地における降雪・飛雪の電気伝導度

南極資料
  • 長田 和雄
  • ,
  • 原 圭一郎
  • ,
  • 矢吹 正教
  • ,
  • 安達 正樹

54
開始ページ
697
終了ページ
703
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
国立極地研究所

昭和基地で2003-2006年にかけてドリフトや降雪,飛雪のサンプリングをおこない,雪試料の融解水の電気伝導度を測定した.その結果,弱風時にしんしんと降る降雪の電気伝導度は,季節に関係なく数十 μS cm以下の低い値を示したのに対し,強風時の飛雪の電気伝導度は4-7月に数百〜 数千 μS cm前後と高く,9月以後には数百 μS cmと低くなる季節変化を示した.昭和基地の風上にあたる北の浦での海氷上積雪量の季節変化と比較検討したところ,風上の海氷が流出すると飛雪の電気伝導度が高くなり,逆に,風上の海氷上に雪が積もると飛雪の電気伝導度が下がることがわかった.これは,飛雪の電気伝導度が海氷からのブラインの影響を強く受けるためだと考えられる.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008591643
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00181831
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/11188192
ID情報
  • ISSN : 0085-7289
  • CiNii Articles ID : 110008591643
  • CiNii Books ID : AN00181831

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