1996年 - 1996年
Machado-Joseph病原因遺伝子(MJD1)の不安定性について
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
我々は、これまで、Machado-Joseph病(MJD)家系の臨床遺伝学的な観察により、(1)MJDの原因遺伝子(MJD1)内の正常アリル(NA)のCGG/GGG多型が、増大アリル(EA)のCAGリピ-トの不安定性に大きく影響を与えること(inter-allelic interaction)と、(2)病気が父親由来の時には、子供の世代での発症者の比率が高いこと(meiotic drive)を報告してきた。
今回、我々はこれらの現象をspermレベルで、より直接的に証明することを目的として、MJD患者6名の計1036個のsingle spermのCAGリピ-ト数の解析を行った。その結果、(1)EA-CGG/NA-GGG患者のspermは、EA-CGG/NA-CGG患者のspermよりもCAGリピ-ト数の変化のvariance有意に高かった。(F-test、P<0.001)。(2)EAとNAの分離比は、629対407であり、Mendelの遺伝の法則から考えられる1対1の分離比から有意にずれていた(χ^2=47.57、P<0.0001)。(3)EAのmutation rateは88-99%で、白血球から抽出したDNAに比べて32%がexpansionを呈し、60%がcontractionを呈していた。NAのmutataion rateは0-4%であり、NAのうち最も短い14リピ-...
今回、我々はこれらの現象をspermレベルで、より直接的に証明することを目的として、MJD患者6名の計1036個のsingle spermのCAGリピ-ト数の解析を行った。その結果、(1)EA-CGG/NA-GGG患者のspermは、EA-CGG/NA-CGG患者のspermよりもCAGリピ-ト数の変化のvariance有意に高かった。(F-test、P<0.001)。(2)EAとNAの分離比は、629対407であり、Mendelの遺伝の法則から考えられる1対1の分離比から有意にずれていた(χ^2=47.57、P<0.0001)。(3)EAのmutation rateは88-99%で、白血球から抽出したDNAに比べて32%がexpansionを呈し、60%がcontractionを呈していた。NAのmutataion rateは0-4%であり、NAのうち最も短い14リピ-...
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- 課題番号 : 08670722
- 体系的課題番号 : JP08670722