MISC

2015年5月

安心・安全な早期母子接触に向けての取り組み

日本周産期・新生児医学会雑誌
  • 野村 由美子
  • ,
  • 杉本 和彦
  • ,
  • 三上 珠希
  • ,
  • 尾崎 浩士

51
1
開始ページ
254
終了ページ
261
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本周産期・新生児医学会

安心安全な早期母子接触(STS)の施行にあたって当院での基準を作成し、作成施行直後のスタッフ、母からの評価をもとに再度基準を作成した。産科スタッフ26名では基準を十分に理解し、かつ身についてくるとスムーズに安心してSTSを遂行できており、産褥4日目の母63名の評価ではSTSの情報源として院内掲示ポスターや母親学級のテキストが非常に有効であり、77%はモニター装着やスタッフの見守りに賛成の意を示し、94%がSTSに対してポジティブな印象を持っていた。また、出産後1ヵ月目の母83名においてSTS施行の有無別に「1ヵ月目の育児に対する不安・自信」を比較した結果、STS群ではnon-STS群よりも「不安なし」が有意に多かった。「安全・安心なSTS」は母の育児不安をなくし、母子の絆、家族の絆づくりに重要であると思われた。

ID情報
  • ISSN : 1348-964X
  • 医中誌Web ID : 2015256396

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