2017年4月 - 2020年3月
腸管壁内の生体内微小循環解析からみた壊死性腸炎の病態解明と治療戦略
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
Remote ischemic conditioning(RIC)の手技を行った壊死性腸炎マウスでは、二光子レーザー顕微鏡による生体内観察において、その小腸壁内における循環不全に改善がみられた。さらにRIC手技を追加した壊死性腸炎モデルは、コントロールモデルと比べて、H&E染色による病理組織学的評価において、小腸粘膜の傷害程度に改善が有意にみられていた。そのRICの壊死性腸炎に対する予防的・治療的効果のメカニズムとして、蛍光免疫染色法により、H2Sを産生する酵素の発現が、RIC付加の壊死性腸炎モデルにおいて、コントロール群と比べ有意差をもって上昇がみられた。
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- 課題番号 : 17K11508