2015年4月 - 2019年3月
がんの進行が中枢性体液調節機構に与える影響とその機序解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、がん悪疫質モデルラットでは、視索上核大細胞性神経分泌細胞への高浸透圧刺激やアンジオテンシンII投与に対する興奮性シナプス入力の感受性が正常ラットに比べて有意に低下していることをホールセルパッチクランプ法を使用した検討で明らかにした。このエリアはバゾプレッシン分泌することで体液調節に重要な役割を果たし、シナプス入力の変化がバゾプレシン分泌に影響を与えることが知られている。これらのことを考慮すると、本研究の結果は、進行がん、特にがん悪液質ではこのエリアの興奮性シナプス入力の感受性が変化することで体液調節に影響を与える可能性を示唆している。
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- 課題番号 : 15K08215
- 体系的課題番号 : JP15K08215