2019年4月
長時間座位行動時の休憩時に行う運動頻度の違いが血管内皮機能に及ぼす影響
保健の科学
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- 巻
- 61
- 号
- 4
- 開始ページ
- 281
- 終了ページ
- 285
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)杏林書院
長時間の座位行動時に行う運動頻度の違いが血流依存性血管拡張反応に及ぼす影響について検討した。喫煙習慣のない健康な成人男性10人(平均年齢21.2±1.1歳)を対象とした。安静条件は座位行動間に10分の休憩を2回取り入れ、休憩時は運動を行わないようにした。低頻度条件は2回の休憩のうち前半の1回に自転車こぎ運動を行わせ、高頻度条件は2回の休憩のうち2回とも自転車こぎ運動を行った。座位行動前、座位行動終了直後および座位行動終了30分後の膝窩動脈の血流依存性血管拡張反応は安静条件ではそれぞれ7.7±0.9%、6.3±1.1%、6.9±1.1%、低頻度条件では7.1±0.8%、7.0±0.9%、7.4±1.1%、高頻度条件では7.1±1.0%、8.6±1.2%、7.7±1.0%であり、有意な交互作用が認められた。多重比較の結果、座位行動終了直後に安静条件と比較して、高頻度条件では血流依存性血管拡張反応の有意な増加が認められた。
- ID情報
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- ISSN : 0018-3342
- 医中誌Web ID : 2019231139