2019年4月 - 2022年3月
末期腎不全における血管と腸内環境のリン連関メカニズムの解明と新規栄養療法への応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
高リン血症の血管機能への影響を解析した。腎不全モデルラットに高リン食と低リン食を交互に与え一過性の高リン血症起こすと高リン食を与えたラットと同程度の血管石灰化を引き起こした。食物繊維を同時に与えると高リン血症が抑制され、腸内細菌叢の解析では尿毒素産生にかかわる細菌が有意に減少していた。この結果から腸内細菌叢を介した分子機構が明らかになった。
血液透析患者においても水溶性食物繊維の効果を検証した。水溶性食物繊維(15g/日)を2週間摂取させると血中尿素窒素濃度は有意に低下し、フェニル硫酸などの血中尿毒素物質も減少した。腸内細菌叢ではビフィズス菌などが有意に増加した。
血液透析患者においても水溶性食物繊維の効果を検証した。水溶性食物繊維(15g/日)を2週間摂取させると血中尿素窒素濃度は有意に低下し、フェニル硫酸などの血中尿毒素物質も減少した。腸内細菌叢ではビフィズス菌などが有意に増加した。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01611
- 体系的課題番号 : JP19H01611