2015年12月
高レベル濃縮廃液の乾固過程におけるルテニウムの放出特性
日本原子力学会和文論文誌
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- 巻
- 14
- 号
- 4
- 開始ページ
- 227
- 終了ページ
- 234
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/taesj.J14.028
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
高レベル濃縮廃液(HALW)が沸騰・乾固に至る事故条件におけるHALWからのRuの放出特性を調べた。実験室規模の装置を用い、非放射性物質からなる模擬HALW試料を乾固するまで加熱して、ルテニウムならびにNOxガスの放出特性を観察した。その結果、模擬HALW試料温度が120$\sim$300$^{\circ}$Cにおいて、ルテニウムは顕著に放出した。最終的なRuの積算放出割合は0.088であった。また、模擬HALW試料温度に対するルテニウムの放出量は、約140$^{\circ}$Cに極大、約240$^{\circ}$Cに最大となる2つのピークを有することが分かった。模擬HALW試料から放出される水蒸気と硝酸の混合蒸気を凝縮させて捕集した凝縮液量やNOxガスの放出速度の測定結果と関係づけて、模擬HALW試料温度に対するルテニウムの放出量に2つのピークが生じる要因を検討した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/taesj.J14.028
- ISSN : 1347-2879
- CiNii Articles ID : 130005108982
- CiNii Books ID : AA11643165