MISC

2015年7月

六ヶ所再処理工場におけるPIMSの計数率上昇に係る原因調査,1; 潜在的な要因調査

Proceedings of INMM 56th Annual Meeting (Internet)
  • 向 泰宣
  • ,
  • 中村 仁宣
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  • 中道 英男
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  • 栗田 勉
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  • 野口 佳彦*
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  • 田村 崇之*
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  • 池亀 功*
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  • 清水 純治*

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9
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記述言語
英語
掲載種別

六ヶ所再処理工場に設置されているPIMSはグローブボックス内機器のPu量を全中性子測定により定量する装置である。PIMSは同時中性子法を用いていないため、現状のプロセス状態と校正時に決定したPu量へ変換するパラメータが一致していることが非常に重要である。PIMSは、2006年に校正され、以後、計量管理目的でグローブボックス内のPu量の直接測定を実施している。しかしながら、インターキャンペーンの長期間、工程内に新たなMOX粉末が工程内に投入されていないにもかかわらずPIMSの計数値が予期せず継続的に上昇していることがわかった。当該事象の主たる原因を突き止めるため、原子力機構とJNFLは共同で複数の調査を実施した。その調査において、装置のシステムパラメータの設定値、MOX粉末貯蔵時のO/Mや含水率変化に伴う中性子発生挙動、及びグローブボックス内で使用されている軽元素(パッキン等で使用されるテフロン)とMOX粉末との相互作用に着目した試験をPCDFにおいてMOX粉末を用いて実施した。その結果、MOX粉末とテフロンを共存させた試験においてPIMSで確認された継続的な計数値上昇と類似した挙動が確認された。このことから、PIMSの継続的な計数値上昇の主たる原因は、テフロンとMOX粉末の接触で生じる($\alpha$, $n$)反応に伴うものであると結論付けた。

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URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5051746

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