2017年3月
受け持ち病棟看護師と訪問看護師による退院後同行訪問の実施(第1報) 病棟看護師の気づきと看護活動の変化
千葉大学大学院看護学研究科紀要
- 巻
- 39
- 号
- 39
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 千葉大学大学院看護学研究科
本研究の主要な目的は、訪問看護師との退院後同行訪問による病棟看護師の気づきと同行訪問後の看護活動の変化を明らかにすることである。副次的な目的は、受け持ち病棟看護師が抱く患者に関するイメージおよび地域における連携の変化を探索することである。受け持ち患者の退院後に訪問看護師との同行訪問を行った病棟看護師7名に対して、訪問看護師とのディスカッション、半構成的面接調査、患者のイメージ、在宅医療介護従事者における顔の見える関係評価尺度に関する質問紙調査を同行訪問前から同行訪問3ヵ月後に実施した。ディスカッションとインタビューの逐語録は質的内容分析、量的データについては前後比較を行った。退院後同行訪問による気づきは、【自分が行った看護を評価する】【今後の退院支援の方向性が明確になる】など8カテゴリー、退院後同行訪問後の看護活動の変化は、『患者のアセスメントと支援の幅が広がった』『患者の退院後の生活を見据えた支援を行うようになった』など10カテゴリーにまとめられた。患者のイメージの変化は、同行訪問後、「消極的-積極的」「孤立-連帯」の2項目において有意に肯定的なイメージに変化した。同行訪問前と3ヵ月後における顔の見える関係評価尺度の得点には有意差はなかった。以上より、訪問看護師との同行訪問は、受け持ち病棟看護師にとって自分の看護を評価する機会となり、その後の看護活動の改善に活かされていることが示唆された。(著者抄録)
- リンク情報
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- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J05785&link_issn=&doc_id=20170329470001&doc_link_id=120006380410&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F120006380410&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
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- ID情報
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- ISSN : 2185-9698
- 医中誌Web ID : 2017217981