2016年4月 - 2019年3月
一時帰郷としてのルーツ観光体験が移民子孫の心理に及ぼす影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究の目的は、移民が自身の民族的なルーツとなる土地を一時的に訪問する「ルーツ観光」に焦点をあて、ルーツ観光体験が移民のアイデンティティや祖国のイメージに及ぼす影響を検討することであった。2016年10月に沖縄県で開催された「第6回世界のウチナーンチュ大会」と前後の期間にて量的調査(質問紙調査)と質的調査(面接調査)を実施した。調査の結果、アイデンティティの変容には3種のパターンがみられた。また、移民1世は沖縄にホスト国よりも強く同一化するのに対し、ホスト国の文化に馴染んだ移民子孫世代にとって沖縄は、「大好きな旅行先」として客体化され、ルーツ地でいわば異文化体験をする実態が浮き彫りとなった。
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- 課題番号 : 16K17296
- 体系的課題番号 : JP16K17296
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異文化コミュニケーション 25 163-175 2022年5月 査読有り筆頭著者