1995年 - 1995年
反応性と面選択性
文部科学省 科学研究費補助金(重点領域研究) 重点領域研究
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
-
- (総額)
- 700,000円
- (直接経費)
- 700,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では5位置換シクロペンタジエンのπ面選択性のジエノフィル依存性の解明を通して、反応性による選択性の制御についての理論の構築を試みた。フロンティア軌道間(被告軌道と空軌道)の相互作用による安定化エネルギ-(SE)は軌道間の重なり積分(s)の二乗に比例し、エネルギ-差(△e)に反比例する(SE∝S^2/△e)。反応の中心が非対称なπ面で反応に関与する軌道がπ面に対して非対称化されている場合、試薬の接近方向によって重なり積分sに差を生ずる。安定化エネルギ-をそれぞれ重なり積分の大きい場合SE(L)、小さい場合SE(s)とすると、エネルギ-差△eが小さくなると、選択性を決定する安定化エネルギ-差(△E=SE(L)-SE(s)がより大きくなる。このことは反応性が上がれば選択性が向上することを意味している。以上の理論は5位ヘテロ原子置換シクロペンタジエンの反応性と選択性から実証できた。すなわち置換基のanti側で重なりが大きいフロンティア軌道(FMO)を持つ5-フェニルチオシクロペ
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