1993年
X線テレビとコンピュータシステムを用いる口蓋裂患者の咽頭弁移植術前後における構音器官運動画像の解析
日本口蓋裂学会雑誌
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- 巻
- 18
- 号
- 3
- 開始ページ
- 272
- 終了ページ
- 281
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11224/cleftpalate1976.18.3_272
- 出版者・発行元
- 日口蓋誌
口蓋裂患者5名の咽頭弁移植術前後における子音単音〔カ〕の構音運動をX線テレビと三次元画像解析システムを利用して時間的変化を促え,解析を行ったところ,つぎの結果を得た.<BR>1.本システムは子音単音における構音運動の時間的変化を0画面上に視認性がよく観察することができた.<BR>.術前では,構音中の舌,軟口蓋,咽頭後壁などに種々な異常が認められた.<BR>3.術後には,破裂運動を示す先行子音構音時の舌は上方への運動が大きくなり,軟口蓋と良好に接触して正常人のそれに近似していた.<BR>4.構音運動画像解析の所見と聴覚的な所見とにおいて関連が認められた.<BR>5.本システムは口蓋裂患者の言語障害機序を解明しうる有用な手段と考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11224/cleftpalate1976.18.3_272
- ISSN : 0386-5185
- CiNii Articles ID : 130004988320
- identifiers.cinii_nr_id : 9000283676173