共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

難観測域解消のための遠隔電場観測手法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K04105
体系的課題番号
JP20K04105
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

火山山頂部および火山島は噴火予測や火山活動そのものの理解において重要な観測域であるにも関わらず、アクセスの困難さおよび安全面から「観測の空白域」であることが多い。特に、ケーブルを展張しての設置が必要となる地球電場において、観測の難易度は高くなる。このため、本研究はUAV(ドローン)を用いた地表設置による電場観測を実現し、これらの難観測域における電気比抵抗構造の解明を可能にすることを目的とする。具体的には、UAV本体に取り付けた電極とUAVに吊したケーブルの先に取り付けた電極を距離を開けて着陸させ、電極間の電位差を測定してMagnetotelluric法の電場データとして活用する構想である。
2021年度は、UAVによる運用の基礎試験および測定機器の試験を実施した。UAVの飛行試験は、COVID-19感染症による行動規制により、分担者が所属する研究機関のある横須賀市内の比較的人工物の少ない地域において実施した。この試験により、機材を模した錘を吊した状態での飛行、着陸の際の制御方法などの検証を行った。次に、簡易な電場ロガーを用いた高サンプリングレート(1024 Hz)での電場測定の試験を行い、問題なくデータが取得できることを確かめた。また、および埋設しないで電場を観測するための設置素材の検討をおこなった。一方で、研究開始当初購入を予定していたUAVが販売停止となり、また、セキュリティ問題により購入可能なUAVに制限が生じたことから、購入する得UAV機種の再選定を実施した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K04105
ID情報
  • 課題番号 : 20K04105
  • 体系的課題番号 : JP20K04105