2015年4月 - 2017年3月
なぜゴカイ類を食べるのか?:アジア・太平洋島嶼部における食料選択の総合的地域研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
アジア・太平洋には多毛類生物いわゆるゴカイ類を好んで食する社会があるが、その近隣社会では釣り餌などにすぎず食料としては醜悪とみなされる。なぜ特定の社会だけがゴカイ類を好むのかを、生存、文化、楽しみという3点から研究した。ゴカイ類はタンパク質に富むが頻度と量は限られており、生存に必須であるとは判断できなかった。一方、生物時計により正確に太陽周期と太陰周期に一致して生殖群泳を行うので、それに合わせて儀礼を行うことで、田植えの季節を正確に知ることができる社会があった。また皆で採取し、共食を行い、祭りをすることが人々の楽しみになっていた。食料選択において栄養素以外の文化や楽しみの重要さを明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 15K12783
- 体系的課題番号 : JP15K12783
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
1-
The 7th Indonesia - Japan Joint Scientific Symposium 2016年11月20日