2012年5月
陸面14C移行モデル及び土壌中14C蓄積が植生中14Cレベルに及ぼす影響の数値実験
Journal of Environmental Radioactivity
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- 巻
- 107
- 号
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 22
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1016/j.jenvrad.2011.11.016
大気-植生-土壌複合系内$^{14}$C移行モデルを開発し、耕作地の表層土壌への$^{14}$C蓄積の数値実験を行った。モデルは大気・土壌中$^{14}$CO$_{2}$拡散及び植生葉面による$^{14}$CO$_{2}$取り込み等を考慮した。過去に行われた$^{14}$CO$_{2}$曝露実験を模擬した試験計算を行ったところ、葉内乾物中$^{14}$C量計算値は実測値をおおむねファクター2の範囲内で再現した。本モデルを用いて、定常放出により大気中$^{14}$CO$_{2}$濃度が一定に保たれた耕作地において落葉・枯死に伴う表層土壌への$^{14}$C供給及びその後の土壌有機物分解に伴う大気への$^{14}$CO$_{2}$放出を模擬した数値実験を行った。その結果、年間の土壌への$^{14}$C供給と土壌から大気への$^{14}$CO$_{2}$放出は蓄積開始後数10年程度で平衡となること及び平衡時の植生の$^{14}$CO$_{2}$取り込み量は土壌中$^{14}$C蓄積がない場合に比べ1割程度増加することが明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.jenvrad.2011.11.016
- ISSN : 0265-931X
- eISSN : 1879-1700
- Web of Science ID : WOS:000301899800002