2014年11月
小児用注意障害評価プログラム「もぐらーず」を用いた成人の注意機能評価 健常成人における加齢の影響
神経治療学
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- 巻
- 31
- 号
- 6
- 開始ページ
- 713
- 終了ページ
- 717
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本神経治療学会
注意欠陥多動性障害(attention deficit/hyperactivity disorder:ADHD)に対する補助診断として開発されたプログラムソフト「もぐらーず」を認知機能障害のスクリーニング検査として応用することを目的とし、小児用提示条件および難度を上げた成人用提示条件を検討した。また注意機能検査であるtrail making test(TMT、TMT-AとTMT-B)と比較検討した。その結果、成人用条件でのみ対象者の年齢と正答率とが負の相関を、見逃し率とは正の相関を認めた。またTMT-Bは正答率のばらつき、見逃し率と正の相関を認めた。ΔTMT(TMT-BとTMT-Aの差)は正答率と負の相関を、正答率のばらつきと見逃し率は正の相関を認めた。成人用条件下で、「もぐらーず」は注意維持や視覚探索、遂行機能を評価でき、認知機能の評価に有用であることが示された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0916-8443
- 医中誌Web ID : 2015216965