2016年3月
短穂飼料用イネ品種の効率的種子生産方法の検討
近畿中国四国農業研究センター研究報告
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- 巻
- 号
- 16
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 27
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24514/00001822
- 出版者・発行元
- 農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センター
短穂遺伝子sp1を持つ茎葉型の飼料用イネ品種「たちすずか」および「たちあやか」について,普及上の重要課題である効率的種子生産のための栽培方法について検討した。短穂品種は通常品種と異なり,収量構成要素の中では穂数よりも一穂粒数が収量に強く影響した。直交表を用いた要因実験の結果,「たちすずか」の精籾収量には,作期と施肥の寄与率が高く,作期は晩植が早植より多収となり,施肥は幼穂形成期前までは窒素を施用せず,幼穂形成期で窒素施用を行う施肥体系が多収となった。栽植様式については2010年の結果や既報からは並木植えないし疎植の効果が示唆されたが,2011年の要因実験では効果が認められなかった。2011年の結果を主にまとめると,(晩植)×(穂首分化期肥なし)×(幼穂形成期肥あり)の組み合わせにより精籾収量の多収を得ることが可能であり,この条件での期待値は409g/m2であった。また,同組合せによって面積5aの実規模栽培を実施し,種子収量420kg/10aを得た。一方,「たちあやか」は「たちすずか」で解明した多収条件では多収とならなかった。sp1遺伝子を持つ品種同士で結果が異なる要因は出穂特性の違いである可能性が示唆された。「たちあやか」の効率的種子生産方法の確立は今後の課題である。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.24514/00001822
- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201602212045301634
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120006586910
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11636410
- URL
- https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/warc_kenkyuuhoukoku16_20160331.pdf
- ID情報
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- DOI : 10.24514/00001822
- ISSN : 1347-1244
- J-Global ID : 201602212045301634
- CiNii Articles ID : 120006586910
- CiNii Books ID : AA11636410