2007年12月
前作大麦のカバークロップ効果で大豆が増収
農業および園芸
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- 巻
- 82
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1267
- 終了ページ
- 1272
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 養賢堂
東北地方では、大豆を栽培する場合、気象条件の制約から冬期は休閑されるのが普通である。東北農業研究センターが開発した立毛間播種技術や極早生品種を用いた作付体系の導入も試されているが、今のところ広く普及するには至っていない。カバークロップとは、言葉のとおり土壌表面を被覆するための作物であり、収穫を期待せずに土壌の肥沃度や生産性の維持のために栽培される。大麦の茎葉は軟弱で取り扱いやすいので、日本の農業経営の実情を考えると、ライ麦よりは現場で導入しやすいのではないかと考えた。さらに、われわれの研究拠点がある福島では、かつて麦類(大麦、小麦)-大豆の1年2作が広く行われていたという事実(農業技術協会1958)も考慮して、大麦の導入を検討することにした。本稿では、われわれが開発を進めている大豆の不耕起栽培に麦類をカバークロップとして用いる栽培体系についてのこれまでの研究結果を概説するとともに、今後の研究と技術開発の方向について述べる。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0369-5247
- J-Global ID : 200902290169364672
- CiNii Articles ID : 40015721791
- CiNii Books ID : AN0038751X
- identifiers.cinii_nr_id : 9000003034915