2016年9月
傾斜草地の耕うん作業
農作業研究 = Japanese journal of farm work research
- 巻
- 51
- 号
- 3
- 開始ページ
- 109
- 終了ページ
- 117
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.4035/jsfwr.51.109
- 出版者・発行元
- 日本農作業学会
草地更新が牧草への放射性物質吸収を抑制することが知られているが,傾斜草地では草地更新に必要な機械耕うんが困難である.そこで傾斜地耕うん作業を可能にするため,傾斜地での高い牽引性能および転倒に対する安定性・安全性が期待できる無線操縦のエンジン出力49.3 kW履帯トラクタを選定して,これに装着できる作業幅1.6 mのロータリを開発した.傾斜15°および25°の傾斜草地で開発機を用いた上り,等高線,下り方向の耕うん作業を行い,トラクタ履帯の滑り率,エンジン回転数,作業後の砕土程度の調査を行ってロータリ耕うんの適応性を検討した.その結果,15°および25°の草地での作業速度約0.45 m/s,耕深6~9 cmの耕うん条件で,作業方向に関わらずエンジン出力の不足やクローラの滑りによる走行の不安定性は認められず,放射性物質の吸収を抑制する目的の草地更新として必要な,砕土程度が高い耕うん作業を行えることが明らかとなった.
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.4035/jsfwr.51.109
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40020959097
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00386823
- ID情報
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- DOI : 10.4035/jsfwr.51.109
- ISSN : 0389-1763
- CiNii Articles ID : 40020959097
- CiNii Books ID : AN00386823
- identifiers.cinii_nr_id : 9000318570854