2005年8月
遠隔操作ロボットを用いた探索行為における技能解析と生態学的考察
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌
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- 巻
- 17
- 号
- 4
- 開始ページ
- 441
- 終了ページ
- 449
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3156/jsoft.17.441
- 出版者・発行元
- 日本知能情報ファジィ学会
本稿では, 知覚や行動が大きく制約される不利な条件下におかれた操作者がいかに利用可能なリソースをやりくりして対処したのかを, 遠隔操作による探索作業を模擬した実験において得られた異なるレベルの操作戦略の比較・分析から分析した.特に回り込み移動時のロボットの振る舞いに注目し, 高技能者のカメラのアングルやロボットの移動の操作が, 常に移動方向の障害物とロボットの間合いが見て取れる視野が得られるように組織化されていることを確認した.これは, 遠隔の状況に適合するロボットの振る舞いの実現に必要な情報がその場に外在化されているために, 正確かつ効率的な作業パフォーマンスに繋っていた.そして, そのような操作は, 知覚と行動に直接結びつけられる知覚処理の点からも, 状況に即応的かつ柔軟に対応するための有効な操作戦略になっていることを考察した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3156/jsoft.17.441
- ISSN : 1347-7986
- CiNii Articles ID : 110002702783
- CiNii Books ID : AA1181479X