2010年6月1日
桜島火山における反復地震探査(一回目)
京都大学防災研究所年報. B = Disaster Prevention Research Institute Annuals. B
- 巻
- 53
- 号
- 0
- 開始ページ
- 241
- 終了ページ
- 260
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 京都大学防災研究所
鹿児島県桜島火山において火山活動にともなう構造変化の検出を目的とした反復地震探査を行った。桜島火山は2009年10月以降,噴火活動が昭和火口において活発化している。このような火山活動の推移を背景に2008年探査測線の一部を再現して人工地震探査を行った。地震探査測線は15点の発破点と263点の臨時観測点で構成された。このうち再現された測線は7点の再現発破点と219点の再現臨時観測点で構成された。測線の再現にあたり,火山地帯特有の困難に直面したが202点が同一点への再設置に成功した。同じ薬量の以前の観測と比較すると,今回の発破では0.6から2.9倍の最大振幅の記録が得られた。今回得られた記録では目立った初動走時の変化は認められないが,北東部における観測記録の一部の後続相の出現様式に系統的な変化が認められる。したがって桜島火山の活動にともなう構造変化の検出につながるデータであることが期待される。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0386-412X
- J-Global ID : 201002216468435948
- CiNii Articles ID : 120002515152
- CiNii Books ID : AN00027784