1999年
歯周病原性細菌のプロテアーゼに対するモノクローナル抗体を利用した歯周病診断の試み
口腔衛生学会雑誌
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- 巻
- 49
- 号
- 1
- 開始ページ
- 71
- 終了ページ
- 78
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5834/jdh.49.1_71
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 口腔衛生学会
Porhyromonas gingivalis菌体に対するポリクローナル抗体(pAb-P.g.)と同菌の産生するトリプシン様酵素の1つであるPase-Cに対するモノクローナル抗体(mAb-PC)とを作製し,歯周炎患者の歯肉溝滲出液中のPase-C, P. gingivalis量をこれらの抗体を用いたELISA法により調べた。その結果,50検体のPase-C量とP. gingivalis量の間に有意な相関を認めなかったが,プロービング時に出血(BOP)を認めなかったサンプルだけで解析したところ,両者の間に有意な相関を認めた。そこで,BOPの程度でサンプルを群分けし,各々のPase-C量,P. gingivalis量を調べた。Pase-C量はBOPの程度が進むに従い増加する傾向を認めたが,P. gingivalis量は群間にそのような傾向を認めなかった。BOP は炎症の活動度をある程度反映するものと考えられることから,mAb-PCを用いて歯肉溝滲出液中のPase-C量を測定する方法が,歯周炎の詳細な診断に利用できる可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5834/jdh.49.1_71
- ISSN : 0023-2831
- CiNii Articles ID : 110004017307
- CiNii Books ID : AN00081407