MISC

2014年2月

顎顔面領域における骨治癒に対する低出力超音波パルス照射の使用経験

四国歯学会雑誌
  • 藤原 慎視
  • 中村 竜也
  • 永田 久美子
  • 桂 智子
  • 塩田 智子
  • 堀内 信也
  • 黒田 晋吾
  • 清家 卓也
  • 橋本 一郎
  • 中西 秀樹
  • 永井 宏和
  • 宮本 洋二
  • 田中 栄二
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26
2
開始ページ
41
終了ページ
47
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
四国歯学会

顎顔面領域の骨治療として低出力超音波パルス照射(LIPUS)を行った35例について検討した。内訳は整復固定術後の外傷による顎顔面骨骨折症例が11例、顎離断術後の顎変形症症例が7例、自家腸骨海綿骨移植術後の口唇裂口蓋裂症例が17例であった。LIPUS照射は外科手術後5〜7日に施行した。その結果、整復固定術後の顎顔面骨骨折症例では、術後3ヵ月の時点で骨癒合が確認された。顎離断術後の顎変形症症例では、術後半年で全例骨癒合が得られた。自家腸骨海綿骨移植症例では、術後3ヵ月の時点で骨架橋形成は16例で確認され、垂直的骨架橋幅のスコアは3が8例(47.1%)と最も多く、骨移植部への歯の誘導は10例で認めた。いずれの治療例もLIPUS照射による骨癒合遷延や感染などの合併症はみられず、軟組織の創傷治癒も良好であった。

ID情報
  • ISSN : 0914-6091
  • 医中誌Web ID : 2014159294

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